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サイコ浅田の始まり

 時代は、思った以上に進化の一途をたどり、退化するものは、

人間と古い作曲マシンとなった。

 結局、漫画喫茶で使われていた制限かかりまくりのハイスペックPCを

自力で直すくらいの知識や、動画編集は行うが、

PCによる曲作りはした事がない。

 ゆえに未だにハードシーケンサーを使用して作曲をしている。

そんな古臭い俺になくてはならなかった作曲マシンを紹介しよう。

YAMAHA QY100 である。

正確には、QY70に世話になったのであるが、保存メディアがこちらにはあるので

こちらにしておく。

 確かにドラムなどの音はショボイのだが、この限られた中で良い音を作ることに

夢中になった。スネアの音に鐘の音を自然に鳴らせば、抜けの良いものになったし、

電池駆動で、思い付いたアイデアをすぐにメモできた。

音源の差し替えをすれば、今でも十分使える。

 現代の技術ならば、このサイズで、ハイクオリティな物も作れたはずだが、PCが主流になった為、もうハードシーケンサー自体が製造されなくなってしまった。

 そして皮肉なことに、俺は生楽器に移行するようになってきた。

打ち込みをいかに生で表現するかが課題の一つだ。

 今は亡き「PsychoDeam」の曲はほぼこのマシンで作られていた。

音源をそろそろyoutubeにでも残していかないともったいない。


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